長野の善光寺の宿坊という素敵なロケーションだった。きっかけはネット。見た瞬間行きたいと思った。
基本的にアシュタンガはTTが無いので日本語でアシュタンガのアーサナを正しく学ぶというのはとっても貴重な機会だった。
・マイソールクラス、アーサナ、アジャスト、プラーナヤーマとマントラ。
・レッドクラス、アーサナ、アジャスト、プラーナヤーマとマントラ。
を交互に繰り返した5日間。
初日のマイソールクラスではじめてのアツロウ先生のアジャストを受けた。ゆーっくりじわじわ〜と開いた。めちゃくちゃ温かいなにかが流れてきた。びっくりして顔を上げると、おはようございます。と言ってニコっと笑った先生は、キリストの侍バージョンのように見えた。
これが神アジャストかー。ほんとに神だわと思った。先生のアジャストはすごくソフトで厚みがあってその人にとって正しいアーサナに導く為のものだった。ただ押したり広げたりするだけの行為ではなく正しい形を作る本当の意味での誘導だった。
と書いたが文章では薄っぺらすぎて伝わらない。。心が温かくなって開かれるような感じで先生の取り組んできたことが伝わってくるような感覚だった。
1日目のマイソールクラスではいつも通りの練習をした。バックベンドまできたので一人で降りられない事を伝えた。ウールドヴァダヌラーサナは何回したかと聞かれたので3回と答えるとあと2セットと言われた。そのあと鼠径部をかなり強めに押されたのでかなり押し返した。
後はアジャスト付きでバックベンドを行った。
その後はひとつひとつのアーサナの説明、カウント、アジャスト方法を午前と午後に分けてすすめて生徒同士での練習、質問で進んでいく。
質問が多すぎて最後のアーサナまで辿り着くのか5日目まで不安だった。
2日目 レッドクラスからのスタート。
こんなにしんどいレッドは初めてだった。
太陽礼拝Bは6回?いつまでたっても終わらず、呼吸も2.3呼吸終わってから、わ〜〜〜〜ん、と始まった。ダウンドックの手がブルブルで痛くなるのでなんとか楽な状態を必死で探す行為に意味があるんだろうかとゴソゴソさぐってみたりして、しのいだ。
ウールドヴァダヌラーサナは9回かな?シルシは20?25?呼吸ウップルティヒ25呼吸だった。
魂が抜けそうになりシャバーサナでどっかに飛んでいった。
3日目 マイソールクラス
講座でのポイントを思い出しながらアジャストされてるつもりで進めていった。ウールドヴァダヌラーサナは自主的に10回やった。突然先生が現れ、腰では無く胸の真ん中に片手をあて何度か呼吸に合わせて押された後、引き上げられてカムアップした。
えーーーーーーー
胸で起きれるんですか!!!てか勝手に起きた!
衝撃のあまり何が起こったのか分からなかった。
終わってから他の人へのアジャストを見て理解した。この時あと1年はかかると思っていたカムアップへの光が見えた。
最後のシャバーサナでは、泣くような事などひとつも無いのに涙が勝手に流れ落ちた。
4日目 レッドクラス
前回をふまえてカウントの長さを考え、最後まで体力が持つよう考慮して挑んだ。
全国から集まった熱心でピュアなメンバー、サンディエゴにいる先生がここにいること、まだ1年だけど本気で取り組んだからここに来れたこと、参加者みんなの色々な想いが作り上げた空間がなんとも言えない良いものだった。
5日目 マイソールクラス
最後の日。
正しいアーサナを意識して進める。
ウールドヴァダヌラーサナ6回やって、残り3回はカムアップの練習をしようと決めていた。
7回目でなんか上がれそうな気がして、8回目でふっと上がった。隣のナミエちゃんが、見たよ!
と言ってくれて、あっ出来たんだと思ったら涙が出てきた。まぐれかと思いもう一度やったらまた出来たが勢いで上がってる部分もあるので前につんのめる。でも上がれたからいいや。
先生は遠くのほうにいたのでアジャストを待つ間
、一人で降りれる気がしてバックベンドをしてみたら意外とストンと降りれた。そこから少し振って上がってみたら上がれた。
5日目に私にもComingがきた。
これが噂のComingなのか!!
気がついたら先生も来てくれていて おっ!といって見てくれていた。足の向きを内にと言ってくれていたが感動の余りもう私には聞こえてなかった。細かい調整はまた地味にすすめます。
最後の日もしっかりアジャストしてもらい自分史上最高の練習ができた。
シャバーサナでは毎日毎日向き合ってくれているセイヤさんとケイコさんへの深い想いが溢れ出てきたし、この感動体験はいつものスタジオでやりたかったなとも思った。
普段、大して親にも感謝しない私が色々な感動や感謝の気持ちに包まれた時間になった。
そしてこのTTにより、私がなんで毎日ヨガに取り組んだのか、取り組む事ができたのかの答えに辿り着いた。
アツロウさんから強烈に感じた癒しの感覚で判明した。
難しいアーサナを行いたかったからではなく、バックベンドが一人で出来るようになりたかったからでもなく、私毎日頑張ってるでしょ感を出したかったからでもなく、
ヨガを行うこと、アーサナを取ることで得ている体、心への治癒を毎日感じていたからだった。
アツロウさんはヨギーとして超越しているので相手にそれを明確に気付かせることができるんだと思う。
スタジオに行かなくても、どこで行うヨガでもそれは起こっているのだけど正しいアーサナをとらなければ治癒は起こらず、難しいアーサナになればなるほど痛めたりケガをする。だから正しいアーサナをとらせることが出来る人のもとで行わなければならならいのだ。
一年たって出た答えは、ただの原点だった。。
そして私は熱意と情熱を持って私にヨガを教えてくれる人のもとに通っていた。それだけのことだった。
それだけのことが状況的に出来ない人、先生がいない人が沢山いることも知った。
私に何ができるだろうか?
自分の練習で自分に向き合いながら、ヨガから得ているもの、セイヤさん、ケイコさんから私が感じているもの、アツロウさんから得たこの感覚を私の周りにいる人に少しでも伝えられるよう頑張ろうと思う。
このTTは、一生繋がっていたい先生に出会え、やってもやっても出来なかったバックベンドができ、遠くの練習生とも繋がり、1年頑張った自分に最高のご褒美がもたらされたものになった。
整理出来ないぐらいの情報をあしたからも自分の体に落とし込むべく頑張ろう!
アツロウ先生、オーガナイザーのリエさん、参加者の皆様ありがとうございました!!